====================== 5/6(水) 曇 ====================== 関空に集合する。便は10:00発のNH155便である。 9:30になっても観測隊員の一人(林祐樹)が搭乗ゲート に現れない。まだチェックインもしていないとのことなので、 「次のJALで上海まで来るように。上海空港にて待てるまで待つ」 という伝言を残し、不安な気持ちで上海へ飛ぶ。 上海のJALカウンターで搭乗者リストを調べると、なんと林祐樹の 名があるではないか。この奇跡に隊員一同歓喜。 教訓1:飛行機は早いのを選ぶ。やはり日本の航空会社は対応がいい。 とにもかくにも、全員が揃ったところで上海駅へと向かう。 列車は上海15:38発、No.458列車であるが、2時間遅れで(24:40) 蚌埠に到着。 もはや列車が遅れるくらいのことでうろたえる我々ではないのでした。 誰もいないだろうと思っていたら、淮河水利委員会のQian Mingkaiさん がちゃんと迎えに来てくれました。 ====================== 5/7(木) 晴時々曇 ====================== 9:00蚌埠発。霍邱にて昼食。史灌流域に入り、途中でタイヤが パンクするというトラブルもあったが、17:20に商城着。 宿泊は商城人民政府招待所である。5/20の改装オープンに 向けて準備しているところを無理矢理泊まります。 このホテルにはすでに水利委員会の人が何人か来られており、 雨量計の設置をせっせと進めています。 夜はLocal Govenmentの人を交えて大宴会(マオタイで乾杯)。 ====================== 5/8(金) 雨 ====================== 8:30商城発、9:40湯泉池着。 湯泉池の民家の一室にKU-AWSが保管されています。 ネズミが水位計のコードをかみ切ってしまいましたが、 ものは全て揃っているので、no problem です。 10:45湯泉池発、11:50商城着。 荷物をロビーに運び込み、昼食後ロビーで作業。 作業内容は、放射計のシリカゲル交換、電池交換、接点洗浄、 ケーブル修理、キャリブレーション用TRHの接続。 夜はさらに大人数で宴会(これはとても重要なことなのです)。 ====================== 5/9(土) 雨 ====================== 9:00荷物をトラックに積み込み出発。 畑地観測サイトはShuenpuです(商城から25kmほど)。 Shuenpu村のdirectorの王さんと昼食をして、観測サイトへ向かう。 雨の中、テント設営、ポール設置、荷物をテントに収納。 雨の中の作業は想像以上に困難で(土の粘着力がすごい)、 これだけの作業で隊員一同の疲労は激しく、作業を終了。 ガードマンはテントの中に泊まってもらいます。 15:30 Shuenpu発、16:30商城着。 ====================== 5/10(日) 雨 ====================== 以前雨は降り続き、午前中はホテルで休息。 雨はいつまでたってもやみそうもないが、昼食後出発。 14:00 畑地設置作業開始。 アーム取付、センサー取付、地中センサー埋設、ケーブリング 19:00より観測開始。ただし、乱流関係は明日に持ち越し。 19:10 Shuenpu発、20:30商城着。 朝から始めていれば、と少し悔やまれる。 ======================== 5/11(月) 雨のち曇 ======================== 立川康人、市川温の両先生は、Jiangjiステーションを 見学後寿県へ向かいます。 田中、林、山本は畑地で残りの作業をしてから寿県へ向かいます。 ガードマンがテントの回りに排水路を掘ってました。 風向計の方位修正、センサー高度計測、ゴミ拾い、GPSチェック などを順調にこなし、いよいよ発電機を回して、乱流計測の開始 というところで、発電機が動きません。 少し引っかかりがあるようで、ひもを引っ張れず、始動できません。 ネジを外して少し分解してなんとか問題の箇所が特定でき、 CRCをさして、無事解決。 そんなこんなで、13:00より乱流計測開始。 その他マニュアルで放射温度計、TDR計測。 TDRはうまく計測できません。予備のセンサーもだめです。 商城に戻り、昼食後寿県へ向かう(19:00寿県着)。 宿泊は寿州ホテル。 非常に快適なホテルですが、一泊260元で大赤字です。 ======================== 5/12(火) 曇のち晴 ======================== 8:30 ホテル発、9:00 寿県気象台着。 気象台の敷地内で設置場所を相談して、作業を開始します。 荷物を順番に運び込んで、放射計スタンドの組立てから始めます。 その間深さ1m程度の穴を労働模範に掘ってもらいます。 放射計スタンドが組上がり、麦畑の上に移動して、 ペグで固定しているところへ、「うちの畑を荒しやがって」と すごいケンマクのおばさんが登場します。 こちらは気象台の許可をとってやっているので文句を言われる 筋合いはないのですが、この土地を借りて作物を作っている このおばさんにはまだ話がいってなかったのでしょう。 事情を話せばすぐに解決しそうなことですが、30分くらい もめていたのには閉口してしまいました。 何日かぶりに太陽を見て、うれしくなりビールを飲みました。 午後はソーラーパネル、三脚を組み立てます。 洪水対策用に足を長くしてもらったので、組み立てが大変です。 18:30作業終了。 ======================== 5/13(水) 曇のち雨 ======================== 8:30 ホテル発、9:00 寿県気象台着。 ソーラーパネルの台組み立て、メインマスト接続、 放射センサー取り付け、地中センサー埋設 バッテリーを1つ落して破損。希硫酸がこぼれて危険。 地中センサーの深さは 地温:1, 30, 60, 90cm 熱流:1, 5cm 土壌水分:0-30, 30-60, 60-90, 90-120cm 午後の作業は、 雨量計設置、CR10ケーブリング、防水対策、 ネズミ対策(チューブの中にケーブルを通す) 18:00終了。 一方北京大チームが昨日よりPBLタワーの組立てをしています。 25mはあろうかというタワーをマンパワーで立てようと いうのです。使うのは長い竹の棒とロープだけなので、 絶対無理だと(我々は)思っていましたが、なんとかやりました。 すごいもんです。 ======================== 5/14(木) 曇時々雨 ======================== 8:45 ホテル発、9:40 寿県気象台着。 水位計設置、チューブ固定、ケーブリング、防水対策 林は食欲がなく、午後はホテルで休憩させる。 午後の作業は、三脚の水平をとる。 この時脚の長さを調節するネジを逆むきに回した ため、脚から外れる。かなり危険な状態になりました。 メインマストを三脚から取り外し、バッテリーも降ろす。 ネジにつまった泥をきれいに洗い、なんとかつなげる。 さらに、長い脚を最大に伸ばして設置すると、少し不安定なので、 少し短くする。この作業で隊員の消耗はかなり激しい。 バッテリーをのせて水平をとったところで作業終了。 マストの引き起こしは明日に持ち越し(18:00終了)。 ======================== 5/15(金) 曇 ======================== 電源を入れてファンやCR10の動作音を確認。 PCと通信するがEVEが立ち上がらない。SATも動作音を出していない。 これは大変なことになりましたが、立川先生、市川先生は今日蚌埠に もどるため、とにかく人手がいる作業を終らせることにする。 ステイワイヤを取りつけ、慎重にマストを引き起こす。 この状況をFAXで日本(筑波大杉田先生)に連絡すべく郵便局に行くが、 できないと言われた(実は昼休みだからできないだけかもしれない)。 FAXは蚌埠の淮河水利委員会から送ってもらうことにして、両先生と お別れです。この時点で寿県での滞在を少し伸ばすことにする。 心細くなりかけていたら、名大チームがちょうど 今日から寿県で宿泊することになり、少し安心。 さて、午後になってもEVEとの通信はできず、最終的な作業として これまで1つであったバッテリーを3つ接続。 ここでさらに状況が悪くなり、通電すらできなくなりました。 ホテルに戻り、日本からの返事の内容を蚌埠から電話で聞きます。 EVEが立ち上がらないことの原因やチェック事項を確認し、 ますます絶望的な状態になりつつあることを実感。 また、寿県にこのまま滞在しても状況は変わらないとの判断から 出発は5/17の朝(予定より1日伸ばすだけ)とする。 ======================== 5/16(土) 曇 ======================== 後かたづけをする。 田中はEVEの修理を試みる。切れたヒューズを交換。基板にはってある 導線の接続。うまくできない。 またケーブリングをもう一度確認したらバッテリーからEVEに送る 電源ケーブルの接続場所を間違えていたことを発見。 Morningstarで制御されずにバッテリーから直接電流が入ってしまった ことが原因であることがわかる(EVEが立ち上がらないことは別問題)。 EVEを一度ちゃんと調べてもらうことと、電源関係の故障箇所の修理 のために、アメリカNCARにEVEを送ることに決める。 ソーラーパネルを台の上にのせると、現業の気象観測に影響が出る とのことなので、台からおろす(せっかく用意した台は無意味になる)。 夕食はホテルの中のレストランで摂る。 ホテルではふっかけられないので、実は外よりも安いことがわかる。 ======================== 5/17(日) 晴れ ======================== 8:45ホテル発 寿県気象台にてEVEを梱包し、アメリカへ送る準備をする。 なお、上海までは坪木先生に運んで頂くことになっている。 アメリカまでいつ届くか検討もつかない。 11:00寿県発、12:30霍邱にて昼食、 15:00 Jiangji Hydrological Station にて水位計の設置。 17:00 Jiangji発、19:10商城着。 EVEの修理がいつまでかかるかわからないので、それまでの間 移動観測で使っているKU-AWSを寿県に設置することを提案する。 我ながらよい考えであると思う。 ======================== 5/18(月) 晴れ ======================== 8:00ホテル発、9:00 Shuenpu 着。 TDRを再度試みるがデータは不良。 畑地の測器を撤収。12:00 終了。 13:30 Yangang 昨年観測を行なった場所はまだ麦畑のままです。 水田になっているのは半分くらいか。 とにかく、水田の比較的多いところに観測サイトを選定。 水田の測器を設置。18:00終了。 雨が降れば3日かかりでやっていた作業も、天気さえよければ 半日でできてしまいます(かなり消耗した)。 ======================== 5/19(火) 晴れ ======================== 9:10ホテル発、10:20 Yangang 着。 IRT追加(新たに持ってきたセンサーで、畑地ではつけるの忘れていた)。 GPSチェック、粗度計測、センサー高度計測、放射温度計測。 風向計修正。TDRはホテルに持ち帰り、チェックすることにする。 11:30作業終了。 ======================== 5/20(水) 晴れ ======================== 淮河水利委員会のPeng君は Liji Hydrological Stationに水位計をつけて、 そのまま蚌埠にもどります。水利委員会の人はChenさんだけになりました。 車もないので、今日は休息日とします。 商城の郵便局からは日本へFAXが送れることがわかりました。 ======================== 5/21(木) 雨、曇り ======================== 8:00 ホテル発、9:00 Yangang。 小さい軽のバンで出かけます。 観測状態をチェックします。 10:10 作業終了。11:20 商城。 午後郵便局からFAXを送ります(1枚で80元!!)。 フィルムをカメラ屋に出して現像してもらいました。 現像は1本9元、プリントは1枚0.6元。 58元もの大金を出して、国際食品コンクール金賞授賞 のお菓子を購入するが、中身はまるで違うものが入ってました。 教訓:ちょっと大きな買いものをする時は、その場で中身を確かめる。 ======================== 5/22(金) 雨 ======================== 今日も雨なので休息日とします。 北京からDr. Wang(筑波大出身)がやってきました。 ======================== 5/23(土) 雨 ======================== 今日も雨なので休息日とします。 北京から連絡があり、寿県へKU-AWSを設置することをDingさんも 了承してくれました。これで今後の予定がほぼ確定する。 ======================== 5/24(日) 曇り ======================== チェックアウトの際、電話代が620元というのに驚く。 8:30ホテル発。 9:00灌河を渡る道路が水につかっていて渡れません。 商城まで引き返し、別のルートでYangangへ。 11:15 Yangang 着。 変動計のヘッドに水が入り込んでいます。5/21からの雨でやられた ようです。ヘッド上部のパッキンの締め方が甘かったのか。 というわけで、変動計のデータは欠測です。 13:45 撤収作業終了。 森林観測地の湯泉池まで移動(17:00着)。 荷物を山の上に運び上げ、テントに収納。 19:20 作業終了。今日はかなりハードでした。 ======================== 5/25(月) 快晴 ======================== 8:10 ホテル発、8:30山頂。 森林タワーは12m程度です。 高所作業のためハーネス、カラビナ、ロープを使用して、 安全確保します。 アーム取り付け、放射センサー、3D-SAT取り付け。 昼食後、疲れていたので15:00まで休憩しようと提案したら、 Chenさんから"Too late!" と言われ、休憩は14:00までとなる。 私も相当「怠けもの」になってしまったようです。 センサー取り付け、知中センサー埋設、ケーブリング。 変動計のデータはやはりおかしいので、外すことにする。 TDRもやはりだめです。 19:10 作業終了。 ======================== 5/26(火) 晴れ ======================== 今日は観測のチェックと放射温度計測(9:00, 10:30, 17:40)。 夜10:00 発電機ストップ。 ガードマンが山をかけ下り、ホテルまで電話してくれる。 田中は急ぎ山へ登り、PCとSATの電源を落す。 UPSが作動していたので、PCやSATには影響はなかった。 始動を試みたがダメなので、明日に作業することにする。 発電機のマニュアルを持ち帰り、この時始めてマニュアルを 熟読する。 発電機はこれまで500時間以上使用してきたが、これは異常な ことで、200時間毎にオイル交換、プラグ清掃などをすべき でした。 ======================== 5/27(水) 晴れ ======================== 8:00 ホテル発。 エンジンオイル交換、エアクリーナー、スパークプラグ洗浄。 10:30 エンジン始動。 なお、乱流データは 5/26 22:30 ~ 5/27 10:30 欠測。 放射温度計測(9:30, 11:00, 14:00, 17:00) ======================== 5/28(木) 晴れ ======================== 今日は休息日。 ダム湖に浮かぶ神仙閣というところで涼をとる。 ここにはとてつもなくきたないビリヤード台があり、 玉のクッションは誰にも予測できない。 ======================== 5/29(金) 晴れ ======================== 夕方までデータをとって、撤収することにする。 16:00 ~ 19:20 撤収作業。 ======================== 5/30(土) 晴れ ======================== 8:30 テント撤収。荷物を山から降ろす。 9:30 荷物をトラックに積み込む。 11:30 昼食、チェックアウト 13:00 商城、 14:30 葉集、 17:00 寿県気象局 気象局の敷地内には水田は作らないと言い出され、困り果てる。 話し合いの結果、5000元で井戸を掘り、水田を作ってもらう ことにする。 しかし、この件に関しては合肥の安徽省気象局から許可をもらう 必要があるということで、明日(日曜日)には作業をせずに、 月曜日まで待つことにする。 ======================== 5/31(日) 曇り ======================== 今日は休息日。 データのコピーをとって水利委員会の人に渡す。 ======================== 6/1(月) 雨のち曇 ======================== 水田にする範囲とポールの設置場所を確定する。 電源は気象台から引っ張る(電気メータをつけて使用料を支払う)。 17:00 作業終了。ケーブリングは明日に。 ======================== 6/2(火) 雨のち曇 ======================== ケーブリングをして、観測を始める。 変換器(220V→100V)の容量は56Wのでは足りないので、 80Wのを用いる。 熱流計の1つが破損したようなので、ここで2つとも新しい のに交換する。観測開始は15:00頃。 洪水対策として、テントの中のPC、SAT、ロガー、バッテリーは 鉄のケースの上にのせる(50cmくらいは水が来ても大丈夫)。 荷物の整理をして、17:00 作業終了。 ======================== 6/3(水) 晴れ ======================== 蚌埠から車が来るのを待つ。 今日はレーダーチームが寿県にやってきます。 昼食後気象台へ。 測器のチェック。異常なし。 15:30寿県発、 17:10蚌埠着。 観測経費について確認。 23:26 の列車で上海に向かう。